ベニサラサドウダン

最終更新日
2016/02/23
●学名
Enkianthus Companulatus var. palibinii
●科名
ツツジ科ドウダンツツジ(エンキアンサス)属
●花期
5月〜6月
●生育地

本州の東北〜中部地方に分布。深山の岩地に自生する。

●特徴

花は淡江〜新紅色で小さい。サラサドウダンの変種。
花の色の赤みが強いものを指すが、色の違いだけではなく、生える環境などにも微妙な違いがある。一般にサラサドウダンより標高の高い場所に生える。亜高山帯の低木林の中や、湿原周辺の湿り気が多い場所を好む傾向がある。花は直径1pほど、雄しべは10本あり花糸には白い毛が密生し、葯には刺状の突起が2本ある。花は下向きに咲く。

●写真集

ベニサラサドウダンの花ベニサラサドウダン 尾瀬

ベニサラサドウダンの花ベニサラサドウダン 霧降高原

●育て方

日当たりと風通しの良い場所で管理するが、夏の日差しは葉焼けを起こすので寒冷紗下などで保護すると良い。また冬期の寒風は避ける。

灌水は1日1回を目安に与えるが、過湿は禁物。

施肥は春・秋に有機質肥料を置き肥するほか、薄い液肥を適度に与える。

植え替えは2年に1回を目安に、早春に行う。

硬質赤玉土・硬質鹿沼土の混合土などを用いて水はけ良く植え付ける。

繁殖は実生がよく、挿し木は難しい。

●近縁種

アブラツツジ (本州の中部地方以北に分布し、日当たりのよい山地の岩っぽい場所に生える。)

サラサドウダン (北海道:本州・四国の深山に自生する高さ2〜5mの落葉低木。花は淡紅色。花期は5〜6月。)

ドウダンツツジ (本州(静岡:愛知・岐阜県、紀伊半島)、四国(高知・徳島県)、九州(鹿児島県)に分布し、山地。蛇紋岩地にもよく見られる高さ1〜2mになる落葉低木。)

ヒロハドウダンツツジ (岩や石が露出しているような山地のやせた砂礫地に生える。母種はドウダンツツジ。)

●和名
紅更紗満天星。
●参考図書
園芸植物(山と渓谷社)、日本の山野草(NHK出版)