北海道(礼文島)、本州(北アルプス北部、八ヶ岳、白馬岳、雪倉岳)。北太平洋地域に分布し、高山帯の日当たりの良い、やや湿り気のある礫地に生える多年草。
基準標本:ウルップ島
花茎は太く、高さ約20p、穂状花序に多くの花を密に付ける。葉は長い柄があり心形、多肉質で光沢があり、縁に波状の重鋸歯がある。
ウルップソウ 白馬・栂池
生育期は風通しの良い日当たりで管理する。灌水は乾いたら行い、過湿を嫌うので長雨時は軒下で保護する。
芽だし期に植え替え、用土はエゾ砂や軽石で水はけ良く植え付ける。
増殖は実生による。
ホソバウルップソウ (大雪山系に分布し、高山帯のされきちに生える多年草。)
ユウバリソウ (夕張岳に分布し、高山帯の蛇紋岩の礫地に生える多年草。)
得撫草。名前の由来は千島のウルップ島で発見されたことによる。