古い時代に渡来した。夏に収穫する夏ソバと秋に収穫する秋ソバの2品種がある。花はミツバチの蜜源として利用される。
高さ40〜100cm、茎は直立して分枝し、円柱形で中空、淡緑色だが紅色を帯びるものもある。葉は長さ3〜7cmの心臓形で先が尖り、互生する。夏または秋に白色〜淡紅色の小花を枝先に総状に咲かせる。果実は長さ約6oの卵形で3陵があり、熟すと黒褐色になる。熟した果実は主に粉食されるほか、若い茎葉部は野菜や飼料として使われる。
果皮(いわゆるそば殻)をとり除いて粉にしたものがそば粉で、炭水化物やたんぱく質のほか、高血圧や動脈硬化を防ぐルチンを多く含んでいる。
ソバ 秋の野山
日当たりで管理する。灌水は乾いたら与え、肥料も必要なく、むしろ施肥すると倒伏しやすい。
用土は特に選ばず、赤玉土、鹿沼土、軽石などで水はけ良く植え付ける。
ソバは発芽と生育が非常に早いので、鉢植えで楽しむ場合は、観賞予定期の40〜50日前にタネを撒くと良い。
アカソバ (ヒマラヤの標高3000m付近に自生する赤やピンク色の花のソバを日本で改良したもの。)
シャクチリソバ (チベットから中国原産の多年草。野菜として食べられる。別名シュッコンソバ。野菜ソバ。)
ダッタンソバ ( 中国甘粛省からパキスタン北部まで分布する。一年草。)
ツルソバ (伊豆七島、紀伊半島、四国、九州の海岸に自生する多年草。薬用として用いられる。)
ヒメツルソバ (ヒマラヤ原産の多年草で、よく鉢植えにされる。葉にV字模様が入る。)