ミツマタ

最終更新日
2021/01/31
●学名
Edgeworthia chrysantha
●科名
ジンチョウゲ科ミツマタ属
●花期
3月〜4月
●生育地

中国〜ヒマラヤ原産。本州(関東地方以西)、四国、九州に分布する高さが2mほどの落葉低木。

●特徴

花は30個ほどが集まってボール状に咲く。長さ1pほどの花筒には白い絹毛が密生する。葉の色は黄色が普通だが、観賞用には赤い花の品種(アカバナミツマタ)なども作られている。花が散ってから披針形の葉が伸びだしてくる。

日本には室町時代に渡来した。樹皮を和紙の原料にするため山間の畑などで栽培していたものが逃げ出して野生化した。今では人も行かない山地まで自生状態になっている。

明治以降には紙幣の原料にされている。

●写真集

ミツマタの花ミツマタ 焼森山

●育て方

成木は移植を嫌う。挿し木が容易なので子苗を準備しておく。

●近縁種

オニシバリ (葉が秋にでて夏に落葉する特徴がある。)

ジンチョウゲ (中国原産の落葉低木。)

フジモドキ (別名チョウジザクラ。中国原産の高さ1mになる落葉低木で、他の種にない青紫色の花を咲かせ美しい。短命な植物。)

●和名
三叉、三椏。枝が三つ又、三つ又と分枝していくのでこの名がある。
●参考図書
園芸植物(山と渓谷社)、花と木の名前(主婦と生活社)