ヒダカミセバヤ

最終更新日
2017/11/19
●学名
Hylotelephium cauticolum
●科名
ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属
●花期
8月〜9月
●生育地

北海道(十勝・日高地方)に分布し、山地や海岸の岸壁に生える多年草。

●特徴
高さ10〜15p、葉は径約2cmの卵形で緑白色、縁は日に当たると赤みを帯び、濃紅紫色の小さな5弁花を密集して付ける。花期は長く、秋に花や茎が紅葉して美しい。
●写真集

ヒダカミセバヤの花 ヒダカミセバヤ 秋の庭

●育て方

年間を通してよく日に当てる。
乾燥に強く、過湿に弱いので、灌水は乾き気味に管理する。
植え替えは2〜3年に1回、春先に行う。
鉢の場合はエゾ砂や軽石などに硬質鹿沼土を混合して植え付ける。石付けではケトなどで根を固定する。組石を用いて造形的な植え付けも可能。
増殖は実生・株分けの他、5〜6月の挿し芽・葉挿し。挿し穂は下側の葉を取り除いて鹿沼土床に挿しておくだけで殖やせる。

●近縁種

エッチュウベンケイ (本州の北陸地方に分布し、ミセバヤに似るが葉は対生。花弁は複散房状で半円形になる。)

カラフトミセバヤ (北海道に自生。花茎は直立か斜上し5〜10cm。花期は8〜9月。別名エゾミセバヤ・ヒメミセバヤ。)

チチッパベンケイ (本州の中部地方以北に分布し、多雪地に多い。花茎は斜上し10〜30pでクリーム色の花を咲かせる。花期は9〜10月。)

ミセバヤ (香川県小豆島に自生し、高さ15〜30pになる。葉は輪生し、柄はない。花期は10〜11月で紅色花を散房状に咲かせる。)

●和名
日高見せばや。ミセバヤという一風変わった名は、垂れ下がった茎に咲くピンクの花の美しさを「誰に見せようか」という意味。
別名ミセバヤ→タマノオ
●参考図書
山草図鑑(栃の葉書房) 、山野草大百科(講談社)